2013年12月
拝啓
初冬の候、貴社ますますご繁栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
今月の事務所便りでは、現在の税務調査の風潮や以前に比べて変わった点、気を付けるべき点についてお話ししたいと思います。
【税務調査手続の移り変わり】
平成25年1月からの法律の改正による税務調査手続の変更など、税務調査が以前から大きく変わってきています。結論から言いますと厳しくなってきている、と言えます。例えば、調査官が帳簿書類を預かる際にも以前は法律で「帳簿書類をチェックすることができる。」とされていたものが、現在は「チェックに加えてコピーなどの写しを持ち帰ることができる。」と変更されています。資料の写しの預かりについて法律の強制力が働くようになり、調査官の権限が上がっていると言えます。
【税務調査手続の変化による現在の状況】
法律改正等により変化してきている税務調査の期間ですが、以前に比べて長期間に渡るケースが増えています。これは、税務署が詳細まで時間をかけて調査しようという動きではなく、単に法律改正等による手続の煩雑化、つまり税務署内での所轄、本局間のやりとりなどで手間取っていることが理由のようです。一つの調査案件に対して期間が長引いている影響で、調査の絶対数が確実に減少している状況です。
【SNS(ソーシャルネットワークサービス)やインターネット利用による注意点】
現在では多くの人がインターネットはもちろん、フェイスブック、ツイッターなどを利用していますが、税務署側で会社関係者のフェイスブックやブログなどをチェックしているようです。実際、調査が終わって安心してつい隠していたことをブログ等に書き込んで税務署がそれを見て再調査、といった例が最近増えているそうです。顧客との付き合いなどでフェイスブックなど利用される方も多いと思いますが、書き込む内容には後々不利にならないためにも注意が必要です。
12月では時期的に落ち着いてきた税務調査について簡単にお話しさせていただきました。ご不明点、ご要望ありましたら、当事務所、担当までご連絡ください。宜しくお願い申し上げます。
敬具
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作成者 武内亮介